ご挨拶
- Message -
信用を、育てる。
創業への想い 〜 Mission-Driven 〜
「人生100年時代」。この言葉が広まり、私自身も40歳を目前にし、焦りを感じるようになりました。自分の「残された時間」をどのように使うか、「どのような使命」を全うして生きるか、これまで以上に真剣に向き合うようになりました。一度きりの人生、自分はどのように自分史を描き、どのように死んでいきたいのだろうか。
私はこれまで新規事業に取り組んできましたが、組織において収益性の「投資対効果」が最優先となり、虚無感と不自由さを感じることがありました。企業は営利団体であるため、「継続的な利益成長」が求められます。実際、それがステークホルダーの富と幸福に相関し、社会に貢献するものです。しかし、これが絶対的な指標になり過ぎると、企業活動の本来の意義を見失う可能性があります。利益成長と社会的意義の両立を目指すため、「仕事が私事」になるような「Mission-Driven」の組織を作りたいと強く思うようになりました。
「関わる人の人生を、もっと豊かに」。この想いを胸にMVVを練り上げ、株式会社SINYOUを創業しました。
信用ビジネスへの挑戦
私は長年FinTech業界でキャリアを積み、特に金融とITに関する知見を豊富に有しています。とりわけペイメントの理解に自信がありますが、創業に際しては、ペイメントと親和性があり、補完的な事業領域に挑戦できないかと考えました。そこで、「信用ビジネスの可能性」に着目しました。
PFM(Personal Financial Management)やBNPL(Buy Now, Pay Later)の分野でも、「個人信用」を中核とするFinTechは成長しており、その重要性は今後さらに高まると考えています。金融における「信用」は「与信」の意味合いが強いですが、私は「信用」を「人や企業が他者から期待される約束や責任を守る能力や誠実さを持っていると信じられること」と定義しています。これらは「過去の行動」や「実績」に基づいて判断されるものです。
消費者行動のDXとAI革命が進む中、データの収集と分析はさらに進化し、「信用創造」は新たなコミュニケーションの形を生み出すでしょう。個人情報保護を最優先しながらも、私たちは「信用を科学し」、信用の価値を体系的に探求し、新たな理論や法則を発見することを目指しています。私たちは、「信用」を理論的かつ道徳的な視点から捉え、「徳を積む社会を実装する」という使命を掲げ、具体的な行動と社会的価値の創造を重視しています。
「信用市場」はまだ未知の領域です。しかし、「成長市場への参入」ではなく、「市場創造への挑戦」を決断しました。ビジネスを通じて「徳を積む行動」を増やすことで、多くの人々の幸福に貢献し、社会に対して強いインパクトを与えることができると信じています。共感してくださる仲間とともに世界観を広げ、一人でも多くの人生を豊かにしていくことが私たちの使命です。
代表取締役
入口 慎平
1985年生まれ、愛媛県出身。慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、新規事業の企画・実行を支援するプライマル株式会社のコンサルタントとして様々な新規事業開発を支援。その後、FinTechのリーディングカンパニーであるGMOペイメントゲートウェイ株式会社の企画部長として新規事業開発をリードし、GMV数千億円規模の事業を創出。2024年に株式会社SINYOUを創業し、現職。